2004年7月4日
相坂シンジローの"山"道場「いろいろなテクニックを磨いてみよう!」
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P.3を購入したきっかけは4月末に行われた伊豆大島のツアー。ウィリーやホッピングをする相坂さんを見て、自分でもああいう事ができたらなぁ、と憧れてしまったからでした。そこでツアー後に「跳び方」を伺ったところ、僕のクロカン用MTBは練習に向いていない(!)と厳しいご指摘。MTBってそんなに違いがあるの?疑問に思った僕ですが、「あと一本だけ(プレイバイクの)フレームが残ってますよ。」という和田さんの言葉で反射的に購入を決めてしまったのです。高価な衝動買いに夜ちょっと後悔したのは、今だからこそ笑って言えることですね。
さて数日後。改めてお店に伺い、ウィリーに挑戦したい!なんて無茶な要望を基に仕様を決めていきます。コンポーネントは僕の好みで選びましたが、ハンドルやステム、Fサスと言ったところは体型をチェックした上で相坂さんが厳選。それから待つこと2週間、組み上がったP.3はハンドルが高くお尻はたれ気味という鈍重そうなスタイルになっていました。なんだか重そう、そんな不安はさておき、まずはお店の裏で簡単なレクチャーを受けます。ちょうど良い機会なのでホッピングを教わってみると・・・すぐに跳べてしまいました。ほんの2センチくらいだったと思いますが、初めてのホッピング成功です。重そうな見た目に反してフロントもリアも簡単に持ち上がり、僕が何かするたびに気持ちいい(本当は結構怖い)くらい反応してくれるという素直かつ過激な仕上がり。これがプレイバイクか!と思い知りました。そんなわけでP.3とは最高の初対面を済ませ、週末になるたびピョンピョンと跳ねる日が続きます。
跳ねてばかりいたそんな折、相坂さんが講習会を開くと聞いて「とりあえず基礎を教わってこよう」という低い志とともに参加を申し込みました。中級者むけという設定だったのですが、講習会は座学あり練習ありと初心者の僕にも優しい内容。フロントを上げる練習では、ちょっと指導して頂いただけで予想以上に高く上がってしまいびっくりしたり、「上がらない!」とクロカンバイクで苦戦していた方々にP.3を貸したところ、上げようとした途端に後ろにひっくり返ってしまいプレイバイクの特性を再認識する一幕も(先に伝えるべきでしたよね、ゴメンナサイ)。
盛りだくさんの練習で大分疲れてきた頃、何気なく相坂さんに尋ねてみました。「フロント上げてひっくり返るのが怖いんです。」「体を前に戻せば転びませんよ、やってみましょうか。」相当急いで体を動かすのかな?などと考えつつ走り出し、フロントが上がるとすぐに体を戻します。どうにか転ばずドキドキしていた僕に「いま後輪も浮きましたよね?」という意外な声。言われるまで気づかなかったのですが、バニーホップを初体験していました!高さこそでていないものの、その日のうちに意識して跳ねられるようになり、最初の目標はどこへやら、大満足の一日になりました。
相坂さんは度々「クロカンバイクでトリックの練習をするのは革靴でマラソンをするようなもの。」と言っていますが、P.3に乗って納得です。僕が元々乗っていたクロカン用MTBも悪い自転車ではない(いわゆるグレードではむしろ上)けれど、挙動が全く違います。もし「トリックの練習を始めてみようかな?」という方が居たら、プレイバイクに試乗してみて下さい。今までクロカンバイクに乗っていた人なら尚更、きっとすっごく、楽しいですよ!
== SPECIAL THANKS ==
Written by Tonegawa