2004年8月7日〜8日
「富士見パノラマフリーライドスクール&キャンプ」
※写真をクリックすると拡大します。
今回の富士見パノラマフリーライド&キャンプのリポートは、和田と同じS-WORKS ENDUROに乗る、てるてるさんが書いてくれました。
晴れあり、雨あり、虹あり、土砂降りありで、めまぐるしい天気を体験できましたが、とても楽しかったですね!
中央道八ヶ岳高原S.A.で朝食のとろろそばを食べ終え再び本線へ合流すると、左手の山並にやや不自然に、一本の筋とこじんまりした芝を敷いた箱庭のような、メルヘンチックな光景が目に入る。

心の中で「また戻ってきたぜ」と呟き、今日と明日の、これから起こる出来事を思い浮かべながら諏訪南I.C.を降りて「富士見パノラマ」を目指す。
駐車場へ車を乗り入れると、先に到着していたトレイルストア常連の顔なじみが迎えてくれる。そう、今日はトレイルストア主催の「富士見パノラマフリーライド&キャンプ」へやってきたのだ。
もちろん参加者は常連だけでなく、初めて富士見へ訪れた人達からも「目一杯楽しもう」という気合いが伝わってくる。
一日目の午前はDコ−スでマウンテンバイクの乗り方の基本的なコツをハジメ師匠より伝授。一人一人の走りを見ながらリアルタイムでアドバイス。と、同時にビデオで撮影してもらえるので自分の走る姿をチェックできる。ココで「お、自分カッコイイじゃ〜ん」と思う走りが出来ていれば、掴みはオッケー。

ところで、先ほどから雷が鳴ったり向かいの八ヶ岳が雨雲に被われたりしているうちに、こちらも雲行きが怪しくなってきたので早々とレストハウスへ避難&昼食タイム。
すると途端にバケツをひっくり返したような大粒の雨。体が濡れるのは免れるも、午後からのコースコンディションを思い浮かべるとちょっと憂鬱気味なのだけど、みんな笑顔だったりする。

通り雨を凌いで、午後からはいよいよゴンドラで山頂に上がりCコ−スへチャレンジ。
とその前に、前輪ブレーキでのスピ−ドコントロールのレクチャー。ハジメ師匠は手本を見せながら、必要以上に大回りしてきて「楽しぃ!」と幸せそうに一言。毎度のことながら一番楽しそうなのはハジメさん自身なんだけど、最近何となくその気持ちが分かってきた、と言ったら偉そうに聞こえるかな。
そしてCコース。

4班に分かれ、師匠が区間々々で前、後を走るので、ラインやバイクコントロールなどをトレースしながら、また、チェックを受けながらゆっくり降りてゆく。とは言え、やはり先ほどの雨で初めての人には酷なコンディションであり、しかもコ−ス後半はなぜか真っ暗。ラインどころかどこが道なのかも分からない始末なので、名残惜しいけど後の楽しみは明日へ。(いや、ホントの楽しみはキャンプと称した宴会か?)

実はこのキャンプの方が、人生において濃くて深かったりするのだけど、それは参加してみた者の特権なので興味を持たれた方、また、仕事や勉強、恋愛や夫婦仲、子育てなどで悩んでる方は是非御自身で確かめることをお勧めします。
そうそう、日が落ちる直前にやっと天気が回復し、手を伸ばせば届きそうなくらい鮮明な八ヶ岳と、それを彩る大きな虹が、大変美しく神々しかったことを付け加えておきましょう。
二日目はフリ−ライドということで各自のペース、テーマ、趣きで走ってよいのだけれど、やはりとりあえずみんなハジメ師匠についてゆく。Cコースを昨日のおさらい的にゆっくりこなし、希望者は午前中にもう一本。
今回ここから、自分は目醒めた(笑)。なぜだか急に視界に余裕が生まれ、前走者のさらに前あたりからコースを見渡せることが出来、ライン取りやバイクコントロールにゆとりが持てて右に左にヒラヒラ(フラフラ?)と。更には以前に教わったことなどを思い出しながらとても楽しく充実した一本となった。
午後はウキウキするハジメ師匠を先頭にBコースを行くグループと、Cコ−スをゆったり行くグル−プに分かれ、自分はアクロバチック+ウェットなBコースに緊張しながら挑戦。
さっきまであんなに楽しかったCコ−スとは打って代わって、なんというか、言うことを聞かない。コースが。普段はなんてこともない木の根が一斉に手ぐすね引いて待っているのである。
なんとか一ゴケで凌ぎ、途中のCコ−スとの交差点でCコ−スへ移行するとやっぱり楽しい。路面も乾いてきた。
この日はそのあと同様のコース取りでニ本下ったのだけど・・・、最後の最後で降られた。なんなんだこの土砂降りは。Cコ−スは沢となり、上から下から前から後ろから水をかぶり、まるでガソリンスタンドの自動洗車機をくぐるかのよう。もうこうなったらそのまま雨で洗車してしまえ。あー、らくちん&キレイ。
以上が今回の富士見パノラマにおける行程です。
このあと有志で温泉に入ったり(雨に濡れると、思った以上に寒く感じた)、ゴージャスな焼肉で夕食を済ませたりして、皆家路につきました。
いつものことながらライドにキャンプにこんなに楽しくて充実した濃い二日間を過ごせるのも、スタッフや参加される方々の朗らかなお人柄のおかげだと思います。
そういうわけで、ライディングはもちろん、人生にも行き詰まりを感じたなら迷わず参加しましょう。そうしてまた仲間が増え、マウンテンバイクの面白さにハマってゆくのです。
== SPECIAL THANKS ==
Written by Akahane