2005年7月30日
ポールとフリーライドアドベンチャーツアー

この夏に開催した「ポールとフリーライドアドベンチャー・ツアー」のリポートをお届けします。
もう、極楽シングルトラックの連続でした!その感動の模様を諏訪市に在住する齋藤さんがリポートしてくれました。

※写真をクリックすると拡大します。

今回、トレイルストアとポールとフリーライドアドベンチャーツアーの合同企画にラッキーにも参加する事が出来た。実はこのツアー、2002年の緑山スタジオで「なんちゃってトライアルスクール」に初めて参加した頃から、いつかは参加してやろうと密かに心に決めていたのだ。
ツアーを知ったきっかけは、南町田のOUTLETモールにUSAにとっとと引き揚げて行ったアウトドアショップREIがまだあった頃、偶然にもそこに紹介のパンフレットが置いてあったのを見つけた時からだった。そして今回、その念願叶ってこのツアーに参加する事が出来たのだった。
このツアー、結論から言うまでも無く、噂どおりのイヒヒでウヒョヒョでウマウマの三拍子が揃った実に美味しいツアーだった。

ツアー当日、集合場所のDailyヤマザキの駐車場では、マイバイクを整備していたり、まったりと歓談していたりと皆さん其々にリラックスモード。心配されていた天候は信州にしてはちょっと蒸しっとするが晴れてて良好。夏らしい雲と青空が広がっています。
和田さん到着で全員が揃い会費を納め、今日一日ツアーガイドを行ってくれるポールさんに挨拶を行い、午前予定の富士見高原まで各自の車で移動し、ポールさんを先頭に、さあ、冒険の始まりです (^o^)丿

実は私事ですが、以前はバイクで通勤していたが、去年転勤で諏訪へ引っ越してからめっきり乗る機会が減り体力はガラガラと音を立てて転げ落ちる一方(like a rolling stone)。おまけに、去年の怪我以来本格的なダート走行は初めてと、果たして、今日一日身体は持つのか?怪我はしないか?楽しくライディング出来るのか?と少し不安に・・・

で、やっぱり下るためには登らなきゃ言う事でまずは登りの開始です。
ポールさんからのレクチャーで登りは疲れない様に軽いギヤでと言う事ですが、やっぱり息が切れます。体中の汗腺から汗が噴出して顔を滴り落ちます。だんだんと寡黙になっていく自分に、筋力体力の無さを痛感します。
うへぇー、そろそろ下りたいよ〜、と思っていたところで最初の下りに入る目的地に到着です。で、いきなりちょっと傾斜のきついシングルトラックですか?楽しみより思いっきりプレッシャーです。
緊張しまくって突入します。リアブレーキを掛けすぎでテールが流れる。視線が近すぎて次への対応が遅れる。もう必死で上半身ガッチガチの力入りまくり。何がなんだか判らないうちに最初の下りは終わっちゃいました。
2本目の下りも同じでどんなコースか全然覚えていない・・・ダメだ。でも、怪我無し転倒無しで、身体がライディングで解れてきたところです。
さて3本目の下りになりました。今度は和田さんでのスクールの講義を思い出して再チャレンジです。このコースは今までよりも少し広めで、周りからのプレッシャーが無く、視線も前に向ける事が出来て前車の軌跡を追えるような余裕も生まれて来ました。余裕が出たという事は楽しめるようになってきたという事。自然と「イヒヒヒ」と怪しい笑みを浮べながらライディングしていました。

駐車場へ帰る登り道、森を抜けての広い牧草地が目の前に開けます。ここで休憩し、今日初めての全体写真を撮影。取合えず合言葉は「登りサイコー!」「えっ?!」でパチリ。景色と草原を流れる風とポールの絶妙なコースにみんな笑顔で良い汗かきました。
駐車場へ登り午前のライドはこれで終了。車は午後のツアー解散地の小学校脇駐車場に置き、ポールさんの自宅へ向かいお昼タイムです。
ポールさんの自宅は、車を置いた駐車場よりかなり登った位置になり、実はこれが午後のコースにとっての肝になります。

(ここからはお昼のウマウマタイムです)

お昼のハンバーガーは、玉葱やトマト等の野菜はもちろんパン生地までがポールさんの自家製で、こ・れ・が・またサイッコーにう・ま・い!
また、ハンバーグの大きさとくれば並じゃないです。こいつをガブっと頂くとそこは至福の世界。マ○ド(関西風)やロッ○リアなんて目じゃありません(元から好きじゃありませんが)。これにフルーツサラダを頂きまったりとした時を過ごしています。
疲れからか睡眠を貪る方もチラホラと。ポールさん、食事も自宅も最高ですね。

さて、十分な休憩を取った後は午後のライディングの始まりです。
これが車を利用した絶妙なコース取りです。ポールさんの自宅から(坪2万円、300坪の)別荘地街を登って行きます。ここでもレクチャーで、登りはおしゃべりをしながらが疲れなくて良いそうです。自然な呼吸法となって楽に登れます。実際そうでしたね。よって必ず登りは連れと一緒にどうぞ!。
そんなこんなで午後のコース入り口に到着しました。本当に最高でご機嫌でエクセレント!なコースでした。急すぎず緩すぎず、微妙な傾斜のシングルトラックがひたすら続いています。コースの左側は谷でオーバースピードは禁物です。足元に気を取られていると枝に頭をガツンとぶつけます。「アゥ!」ヘルメットあってヨカッター。
そんな程よい緊張感と興奮の連続で脳内部質ノルアドレナリンとドーパミンが大噴出!快楽と興奮の世界へぶっ飛んでます。「ウヒョヒョヒョ」「石ッ!」「木ッ!」とか訳わからん事を叫びながら森の中をカッ飛んで行きます。

あぁ、こんな高揚感には実に久しぶりです。何処かに忘れてた物をミツケマシタ。

『コワオモシロイ』

もう「このままずっと下りが続いてくれ」って、本気で思ってましたヨ。
初めて走るコースは「次はどうなるのか?」判らないし、テク(無いですが)と折り合いを付けながらバイクをコントロールして、でもちょっと冒険を試みて勝負をかける。たまらないスリルを味わいながらコーナーをクリア(抜けた!)で次のコーナーの準備、で、たまにゃ負けてコケル(去年は大負けでした・・・)。
そう、この日は文字通り、

『フリーライドアドベンチャーズ』

この楽しみがあるからMTBは幾つになってもやっぱり止められません。
ポールさんのツアーは、まだまだたくさんのコースがあるので、仲間が集まれば是非ともまた冒険に出掛けたいですね。


== SPECIAL THANKS ==
Written by H.Saito