2006年4月9日
オカッピの「トライアルみっちり基礎テクニックスクール」

今回はプロMTBトライアルライダーオカッピこと「岡村周治」先生を迎えて、第一回トライアルスクールを開催しました。
レポートは岩崎さんにお願いし、かなり盛りだくさんなレポートを送っていただきました。

※Web Masterより・・・トライアル系が全くわからない方には若干聞きなれない言葉がありますので、注釈を付けさせていただきました。

※写真をクリックすると拡大します。

結論!トライアルは楽しくてタメになる。Okp(「オカッピ」のこと。以下同)最高。(サインありがとう)
でも、一気にやると次の日はすごいことになっちゃいます。

4月9日(日)9:00過ぎ、晴天&時折強風の中、自宅から愛車(G社トライアルコンプ)で受付場所の駒沢公園東側駐車場到着。ちょっと早いかなと思っていたが、やる気満々の男どもが思い思いの愛車と集まっていた。

またそこには、ギア満載の軽ワンボックス2台があった。1台はご存知TTS相ちゃんカー、そしてその隣には岐阜ナンバーが輝く(岐阜はトライアルのメッカ!)Okp師匠の愛車(車内にはG社トライアルプロ&'06 STP&デモ用ギミックが・・・車載の限界なのでハイエースクラスに変えるらしい)

受付をすると超絶自家製ゼッケンプレートをいただいた。(Okp手作りの超お宝物!)
なんかチーム員となったみたいで気分良し。

受付場所から、第1講習場所の大階段下へ移動しストレッチの後、限界握力地獄の火蓋が切って落とされたのだった。
(以下記憶で書いていますので、実施順や忘れ部分はご勘弁を)

【午前の部】(10時〜12時ちょい過ぎ)

1. 内輪差スラロームwithミニパイロン
普通のジグザクスラロームトレーニングなら誰もが講習会などで1度はやっているはず。
しかしここでは早くもOkp流スラトレマジック。フロントタイヤをパイロン外側に通した後、リアタイヤを同じパイロン内側に通すという技の連続で、実にトライアルチックなもの。見た感じは、インラインスケートのクロスさせるスラロームっていう感じ。いつでもどこでも練習できる優れもの。(やり方が解らない人はお店で相坂選手に聞いてみて下さい)

2. スタンディングスティル
基本中の基本技だが、結構みんな途中で挫折する魔物的テクニック。
大階段下にRow in a Line!でフロントタイヤ接触固定法からスタート。(傍から見たら、何かの宗教か?な感じ。=Okp教?)
ちなみに風が時折強く吹く天候だったが、参加者は重量的に安定志向だったようで皆ばっちり静止(スティル)していた。その後は若干前足の過重を抜き入れし、スタンディングの極意に近づいていく。このリアコグ(後ろのギア)にかける微妙な力加減(ペダル加減)がこの技の目標ポイントらしい。またちょっと登り気味の平坦な場所が良いとのこと。
これからも夜の公園で復習しよーっと!

3. ジャックナイフ(微妙にシーソー入れ)&リバース
この技での怖いイメージである、地面への顔面アタック防止策が伝授される。Okp師匠の真骨頂・ヤバイパターンの実演あり。肘を絶対に曲げない事。
この技のポイントは、良くある解説で「リアリフト(リアタイヤを上げる事)の頂点で目いっぱい腰を引く」ではなく腰の位置は変えない?(どんな表現か忘れました)です。要は、腰を目いっぱい引くと、どうしても体重が後ろに残ってリアダウン時にドスッと落ちる、はダメってこと。(実はこのあたりにもトラ(「トライアル」の事。以下同)の秘儀=ダニエルに向けての秘密があったりするようです)そして、ちょいリバース入れ、ちょいシーソー(ちょいフロントリフト&リアリフトでバランスを取る)にトライ。重量物(自転車ではなく自分の体)の移動を意識するようにとのことだが、難しい・・・。

ここまでで、参加者の握力、足腰はかなりイッてしまっていた模様・・・(自分だけか?)
1時間の昼休みで気力は回復!体力は?皆はやる気120%の模様!
第2講習場所、大階段上の陸上競技場前に集合&ストレッチ&Okp師匠の野郎ども気合い入れなおせ(怪我予防)コール。

【午後の部】(13時ちょい過ぎ〜15時)

1. ジャックナイフターン
午前中のジャックナイフにひねりを入れてリアタイヤを90度振るのだ。
ここでもOkp独自のミニパイロン配置マジックにて、皆アスファルトダンサーとなる。
Okp教の崇拝者たちに、周りを散歩中の人々の熱い視線が。(なんじゃこいつらってとこか)

2. ホッピング
Okpの前歯が犠牲になった荒技。
前後のタイヤをつぶすようにっていう感じで、上に体が跳ぶように。(引っ張りあげちゃだめ)
また膝の位置が前に無いと跳べないよーということ。(確かに、自転車にまたがらないその場跳びで、腰が引けている時に跳びあがろうとするとわかる=跳べない)
激しい技の割には、皆すぐにマスター。Okpも拍子抜け。でもフロントフォークがリジッド(サスペンション無し)だと脳まで衝撃が来るぜー(トラ車にもFサス入れよっかなーと思う瞬間)

3. フロントリフト
ここでやりましたっけ?すいません。このあたりサボってました。

4. 継続フロントリフト(ウィリー)&立ち漕ぎウィリー
ここではテンポ&リズム(ワンツーステップ)の方法だ。ついにお目立ち度No.1のストリート技である。がしかし詳細は、TTSウィリースクールで。(書くの疲れてきちゃいましたので)
TTSの教室参加者が多いのか、結構出来るじゃん、な人が多かった。
立ち漕ぎウィリーでは、腰のタメ(どんな表現でしたっけ?)が大切とのこと。

5. ここまでの集大成である前進ホップ(オットピ
ホッピングとちょいこぎの合わせ技で、ストリート技には無い変則技。どこで使うの?的なものである。しかーし!この技も含めて、実はここまでのスクール内容は、ダニエルへ通じる道のりだったのだ。

【午後の部エキストラタイム】
そしてやっぱりトラ入門者の憧れであるダニエル(フロントリフトで後輪のみによる前進)(ウィリーとは違い、後輪のみでホップしながら進む)やりたいーってことで、エキストラ突入。(翌日死亡者続出のはず)

1. ジャックナイフ〜フロントリフト降り
ちょいジャックナイフで前方にあった過重を後方に移動し、フロントリフトから降り立つ。
これはマクレ(バック転)予防で習得は必須なり。
チェックポイントは、後方にしっかり腰を(立ち漕ぎウィリーの位置)落としてから立つこと。
ヤバイのは、ここで腰の位置が高いと足が地面に着かず…想像するに恐ろしいこと。

2. バックダニエルのつかみ
マクレの恐怖に打ち勝ち、フロントリフトからもう一度後ろにホップするのだ。2回出来ればあとは練習あるのみ。

3. バニホ(バニーホップ:平坦な場所でいきなりジャンプする技)
参加者よりのリクエスト。目標を定めることが結構重要なのねって感じでした。Okp師匠も目標なしでは厳しいらしい。(とはいえフロントリジッドフォーク&110mmステムで魅せてくれましたが)
一番の注意点は、抜重(自転車にかかる荷重を抜く事)&プッシュが早すぎてフロントから着地してしまわないように!とのこと。ウィリーと抜重とフロントプッシュと忙しい技ですが。

4. ステアケース(後輪からのソフト段差降り)
盛りだくさんな締めくくりはこれ。駐車場への帰り道に段差で実演してくれました。

とレポートを書いてきましたが、Okp独特のその動物学的説明(感覚的うんちく?)、創意工夫された練習方法までは伝えきれないです。バイクライフ充実させたい皆様は、次回以降のOkpスクールへ参加して下さい。って、やりますよねOkp師匠!

参加の皆さん筋肉痛はどうですかー?

追伸
(特ダネ)
当日私は見た!アイサカ選手の超絶SPDテク(命名:ビンディング職人)
選手のマシンはプレイバイク('06 P3?)なので、トライアルプレイでは当然のごとくフラットペダルと思っていた。しかーし時折あの独特のカチッカチッという装着音と、足を出す際に微妙なひねりが。よく見ると渋い絶版のS社DX(金属フレーム)SPDペダルだっ。聞くと締め付けバネレートはなんと強め。これは秘伝伝授会決定?(ダートでSPDはずれないゴケ経験者には痛切な希望)

ここだけ話(疑惑あり?)
Okpは独身ではナイらしい。
トラ中級編Okp教室もやってくれるらしい。
飲み会も参加してくれるらしい。(場所は富士見あたりまでが、限界らしい)

以上、乱筆ながら42歳オヤジライダーレポートをお送り致しました。


== SPECIAL THANKS ==
Written by Iwasaki