2006年6月24日
「グレート・ディープフォレスト・ダウンヒル・ツーリング」
昨年の開催が大好評だった「グレート・ディープフォレスト・ダウンヒル・ツーリング」、通称ディーフォレ。
梅雨真っ只中にもかかわらずサイコーのお天気に恵まれたディーフォレを木村康司さんにレポートしていただきました。
※写真をクリックすると拡大します。
「ディープフォレストツアー」。今回は初めてのTTSツアー参加でDH経験の少ない私でしたが、ヤッホー!に愉しいライドでした。
参加者・スタッフ合わせ総勢50名近い大所帯でのツアーということで、朝早いにもかかわらず集合場所の駐車場に着くと、ほぼツアー参加者のクルマで貸し切り状態に。ん〜スゴイ人数です。
以前他のツアーでお会いした顔もあり、挨拶したりされたりとしているうちに、受付やスタッフ紹介が始まり大きい子供のちょっとした遠足開始です。人数が多いせいか、TTSのお客さんのキャラクターのせいか、やはり下り系が好きな方々ってワイルドというかエネルギッシュというか、ガラ悪いっていうか・・・あっゴメンなさい、適当にカットして・・・独特の雰囲気を感じました。

そんなこんなで、ライド出発地点場所までクルマで移動です。これが30km強と結構長かったのですが、逆にそれだけ下るんだなぁと思うとワクワクです。出発地点から200m程の距離をオンロードで登り(標高差30mほどUP)、メインのオフロードに突入です。
先頭を和田さん、ケツをアイちゃんというポジションでライドのはじまりです。
ツアー当日はとても気持ちの良い快晴でしたが、数日前まで曇/雨が少しあったことや、陽が入りにくい深い木々の中ということもあり多少ウェットなコンディションでした。加えてコース最初の方が多少斜度がきつく大きい岩がゴロゴロしていました。しかも、溶岩地帯!プロテクター必須のツアーです。
ダブルトラックを基本としたコース幅で大きい岩もさることながらドッグフードっぽい細かい溶岩や苔のついた岩盤あり、ブッシュのシングルトラックあり、一言では言い表せないトレイルでした。
ハンドルを取られつつライドを続け、ヒャッホーーーと叫びながらライドしていました。適度なDROP-OFFも時折あり、DH初心者の私にはちょっとテクニカルで愉しいトレイルでした。

最初の小休止前にライン取りを間違えて転倒! 何故か背中から落ちました。バックパックとプロテクターに助けられ、モモに多少擦り傷をもらい名誉の負傷です。本日のツアーの良いお土産ができました
(^_^;。
この転倒時、私はちょうど一人で走行していましたが、『ライン取りって難しく大事だなぁ』と痛感です。逆に誰かの後ろを走っていると楽ですし、上手くなるには上手い人と一緒にライドするのが一番!と、どこかで聞いたことを思い出しました。
数ヶ月前にフルサスバイクを購入して、下り系のライドに用意してきた本日のタイヤは一応DHカテゴリの『MAXXIS/HIGH ROLLER 2.35 UST TUBELESS』でした。今まで経験したXC、All-Mountain用途のタイヤと比べるとやはりコギは重いですが、グリップも良く、無茶な姿勢にもエッジが効き、大分助けられました。
私のようなDH初心者が転倒1回で済んだのも、このタイヤと前後150mmストロークあるフルサスバイクのおかげと、感謝×2です。というわけで、Noパンクで済みました。

さてさて、そんなこんなで人数が多いせいもありますが、転倒やパンクが続出です。ちょっとしたアドベンチャーレースのようでした。
このツアー開始前にも周知がありましたが、スペアチューブ持参が必須!!というのを痛感です。
トレイルは、段々と走りやすい路面になりつつ、小休止を繰り返し、お昼休憩となりました。ちょっとした広場でのランチタイムです。
ツアーも中盤頃だったでしょうか、小休止でバイクを置いてみんなでお散歩です。着いた先は、地面にぽっかりと空いた大きな穴です。
ホワイトベースは入れませんがコアファイターぐらい入れそう(ゴメンなさい、分かる人だけ分かってください)。みんなで岩盤の崖を降りてこの穴に入っていくと、天然冷蔵庫です。気持ちいぃ。陽がよく射していたのでみんなの頭から湯気が見えて、とても不思議な風景でした。
穴の底からパッと上を見ると、陽が差して木々と苔の緑に囲まれた大きな空間はまるでトトロの家のようでした。そして穴の真ん中には和田さんがニコニコ笑って立っています。「あっトトロだ」と思わずポロリと思ってしましました。

気持ちの良いクールダウンを済ませしばらく走り分岐点に到着しパート1(勝手に命名)は終了です。次に走る【パート2】は、クロカンっぽいトレイルです。
ダブルトラックベースでUp/Downあり、階段下りあり、最後に暗闇ラダーありのワクワク、ヘトヘトのコースです。
実はMTBで階段を下るのはほぼ初めてでしたが、パート1でも軽いDROP-OFFを走っていた慣れもあり難なくクリア! 『階段って面白い!』と目覚めた次第です。
【パート2】では好きなクロカンモードということもあり、割と先頭の和田さんの近い順番で走りましたが速い速い、ついて行くのが大変です。でも、カーブ・Up/Downのあるトレイルを高速に駆け抜けるのはサイコー!
和田さんもこのコース部分が一番好きと言っていましたが、全くもって同感です。ダブルトラック以上なので見通しが良く、飛ばしても全然OKでした。

そんな幅広いトラックなので、打ち合わせした2名のライダーがもの凄いスピードで和田さんの前を走っていきます。和田さんも負けじとダンシングし、ついて行きます。どうやら和田ヘルメット上のムービーカメラ(通称:チョンマゲ)でライド風景を撮影しているようです。
この2名のライドが高スピードでクロスしようとした瞬間、ホントにクロスして接触転倒してしまいました。もの凄い転げ方で、少し後方を走っていた私はちょっとしたDVDムービーシーンが見られて得した気分でした。
さてさて、いろいろなことがあり最終的に朝集合した湖畔の駐車場に無事?到着です。
先に到着していた和田さんらが笑顔で迎え、ハイタッチでライドFINISH!!大満足の一日でした。
スタッフの皆様どうもありがとうございました。帰宅後はグッスリ、翌朝は腕に乳酸のお土産付きでした。また機会がありましたら、宜しくお願いします。
== SPECIAL THANKS ==
Written by Kimura
Photo by Ebi-chan & TTS