2007年3月17日〜18日
「グレートフリーライドツアー in 伊豆」

春秋恒例グレートツアーイベント「フリーライドツアー in 伊豆」。
今回も濃かったあ!楽しかったあ!雪に霧に快晴、そして極上のトレイル。みっちりと過ごした2日間の模様を「卒業」をテーマに参加されたえなりくんことWさんにリポートしていただきました。


※写真をクリックすると拡大します。

私"えなり"と相棒の"ジャンレノ"は傷ついたハートを癒しに"卒業旅行"に向かったのです。(何で傷ついたハートなのか、何で卒業旅行なのかは、参加者とハジメさんだけが知っています。)
向かったのはTTSのイベント情報で目星をつけていた「フリーライドツアー in 伊豆」。

3月17日
愛機FSRとジャンレノ氏のSW HT(注:SPECIALIZED S-WORKS Hardtail)を載せ集合場所のM'Sフラッグさんへ。
すでにほとんどの参加者はスタンバイ済み。挨拶を交わしながらも皆さんのマシンをチェック。フルサスが多いがPLAY系HTもちらほら。皆いいBIIKEだねぇと思っていると、フルリジッド&カンチブレーキ&蛍光オレンジのプジョー!なんて懐かしの1台も。
自己紹介の後、今回のガイド・アロハバイクトリップさんのトランポにBIKEを載せ林道へ。ぐんぐん高度を上げていくがちらちらと白いものが・・・。なんと雪!。
河津桜は終わったというのに冬へ逆戻りという感じです。

林道の車止めにデポしていよいよ出発。
約1時間の登りは何度か休みを入れ足慣らし。でもDH系BIKEの人はつらそう・・・。
トレイル入り口でお昼となり、アロハさんの淹れてくれたお茶に温められながら雪のなかで昼食。

さあいよいよTRAILへ突入。
最初は林の中のふかふかのシングルトラック。皆登りを我慢してきたからか、はじめから「ワオー」「ウオー」「気持ちイー」。とご機嫌です。
林間を抜けると、広々した草原の中のトレイルへ。よくFR系のDVDに出てくるあの感じ!です。
このへんになるとハジメさんもガイドさんも"放し飼い"状態に。そうです、このツアーの良い所は"いい意味でガイドしない"ところで、それぞれのレベルで好きにさせてくれるんです。
(注:あくまでも「スクール的ガイドではない」という意味です。ちゃんとガイドしてくれますのでご安心を。)

ドロップオフ、バンクの付いたコーナーとどんどんこなして快調に下って行き、今日の"えなり"は何か違う!と思っていると、前のEPICのおじ様が転倒。「あわわ・・・。」と思っているうちに自分も転倒。続くジャンレノ氏も転倒。めでたくスペシャの3重クラッシュ達成。 その後小さいピークへ登り返し、丸太階段とガレ場のつづら折りの下りへ。結構難しい。
ただ、周りがガスって高度感が少ないからか、皆突っ込みます。攻めます。例のフルリジッドのプジョー氏も体をバネに下ります!。これには皆で拍手喝采です。
2回目のピークへは乗車不可の為、押し担ぎ。これがきつかった!他の参加者には、先輩や妻のBIKEを押しに戻っていく後輩や旦那さんの姿も。
2回目のピークからは"晴れていれば"海に向かってのダウンヒルらしいんですが、景色を楽しむ余力なく、どんどん下って行きます。
山頂は雪景色だったが、海岸付近は菜の花や夏みかんの畑がお出迎え。真冬から初夏へのダウンヒルとなりました。
海岸ではアロハさん特製のブイヤベースを頂きました。お疲れ様!

さて、このツアーはアフターライドも最高なんです。温泉有り、金目鯛のシャブシャブ有り、船盛は2人に一艘有り、ビール有り、紹興酒有り、ワイン有り、食後の上映会有り。と盛りだくさん!だったらしいのですが、この辺から"えなり"は記憶がなくなって・・・。
ぐっすり眠れました。

3月18日
2日目は天城南部の長久郎山近隣に向け各自ドライブ。
昨日とは打って変わって晴れ。無料の駐車場にデポし、またまたアロハさんのトランポに分乗し、林道を終点車止めまで。
今日も高度をかなり稼いでもらいますが、ガイドツアーならではです。ここからまた長〜い登りで、二日酔いの体にはしんどいが、どんどんアルコールが抜けていく。
この辺りから皆、登りに飽きると
「まだですか?」
「はい。もうすぐですよ。あの角曲がったらすぐ。」
「まだ?」
「ほんとに。もうすぐ!」
「うそつき!」
と、最後には嘘つきガイド呼ばわりしてしまいました。
わいわい言い合いながらもようやく林道頂上に到着。びっくりする位大きな富士山が迎えてくれました。記念写真を撮り、昼食を摂りいよいよ下りのトレイルへ。

今日のトレイルは薄暗い針葉樹林の中のわずかな踏み跡で、所々には木のハシゴも登場し、ハジメさんも思わず「バンクーバーかっ?!」って。(注:前回のワイハ同様、バンクーバー行ったこと無いんじゃないの?)
最初は左、途中からは右側がスパッと切れ落ちてほんとに1台分のスペースがあるのみで、車幅の感覚が要求されます。
楽しい人にはいいが高度感がダメな人には恐怖感との戦いです。人によって右・左、怖い方向が違うのは何故なのでしょう?

今日は登り返しもなく、ひたすら下る、落ちる!。やっと海の見渡せる公園にたどり着き、やったー!終わった!と思ったが、最後に地元ガイドの面目躍如の極上トレイルが待っていました!。うまく表現できませんが、よだれ流しながら下ってきました。これでほんとに満足です!
ツアーの仕上げは以前のレポートにもあった移動カレー屋さん"うくの店"のひりひりカレーを頂き、駐車場に戻って解散。お疲れ様でした!
(うくとは犬の名前らしく、とてもかわいい犬がお出迎えしてくれるのですが、ジャンレノ氏は怪しく思われたか、噛まれてました。)

MTBからの卒業のつもりが季節感と自然を満喫し、更なる深みにはまってしまいました。
「また来るぞ。伊豆の山よ!」と誓う2人の中年サラリーマンなのでした。


== SPECIAL THANKS ==
Written by Watanabe