2007年6月23日
「グレート・ディープフォレスト・ダウンヒル・ツーリング」
今年も楽しい参加者のみなさんとながーいトレイルを下ってきました。
気合い(執念?)で天気を晴れにして、極上のトレイルをガッツリライド。
このトレイルを走ることを夢見ていた吉田さんがその感動の模様をレポートしてくれました。
※写真をクリックすると拡大します。

トレイルストアのホームページでグレートディープフォレストのレポートを見ちゃって以来、このトレイルを走ることをとっても楽しみにしていました。
ツアーに申し込んでからというもの、毎日のように(もちろん仕事中も)当日の天気予報をチェックしていました。
ところが、天気予報はずっと雨マーク。例年通り(?)、梅雨入り宣言直後は晴れが続いたものの、ツアー当日の天気予報はイヤーな予報が続いていました。
「あー、晴れないかなあ」 「何か良い行いをすれば晴れるかも」 「晴れるように気合いを入れるか!」 こんなむなしい努力が報われたのか、はたまた参加した皆さんの怨念か、前日の夜まで雨が降っていたにも関わらず、当日は朝からスカッ晴れ! 天気って、気合いで変わるんですね。
いよいよ当日。
早い時間の集合にもかかわらず、皆さん気合い入りまくりです。自分が着いた頃には、皆さん準備万端といった感じでした。
受け付けを済ませ、40名近い参加者で朝のご挨拶。ここで和田さんからトレイルの説明を聞きます。
今日走るトレイルは作られたコースではなく、自然の中を走るんだということを改めて認識します。

「富士見パノラマなどの人工的なコースにおいても当然のことですが、トレイルを傷つけるような走り方は慎み、マナーの良い走りをしましょう」
いつまでもこのトレイルを走りたいですし、自然を楽しむ人間としてのマナーですね。
そんな大人な意識を持ちつつ、説明を聞き終わるころには、これから走るトレイルに期待がググンと高まります。
何台かの車にバイクと人間を積み込んで、トレイルの出発地点まで上がります。これが結構上るんです。つまり、そう、それだけ下れるんです。もーワクワクしちゃって、車中でよだれが出そうでした。
出発地点に着き、準備を整えます。
ちなみに、トレイルの途中に自動販売機など水を補給できる箇所はなく、皆さんそれぞれの方法で水を1リット以上は持っています。
そして、いよいよグレート・ディープフォレスト・ダウンヒル・ツーリングの始まりです。

トレイルが始まってすぐにドロップオフ。皆さん挨拶代わりのジャンプをきめていきます。
そこから先の区間は、岩がゴロゴロしていて、転倒しやすい区間でしたが、ここをうまくライン取りしていくのが面白くて自分の頭の中はいきなり戦闘モード、いやいや、集中力が高まっちゃいました。
途中途中に倒木があるので、顔面強打しないよう注意しつつ走ります。
トレイル周囲の風景は、まさにディープフォレスト。自然の木立の中を駆け下りる気持ちよさを満喫できます。「晴れて良かったー!」と、皆さんの日頃の行いの良さに感謝しつつ、トレイルは続きます。
途中に少し広めのスペースがあって、そこでランチ休憩。殆どのかたが初めてお会いする方たちでしたが、すぐに打ち解けて楽しくランチ。
トレイルストアのツアーに参加するのは今回で3回目ですが、毎回すぐに仲良くなります。トレイルがそうさせるのか、これもMTBの持つ魅力なのか。
トレイルストアのスタッフの皆さんも、そしてそこに集う参加者の皆さんも暖かいのですね。
和田さんの「私乗車」に試乗したり、皆さんお互いの愛車に乗り合ったりしてうちに、出発の時間が来ました。

ランチ後のコースは、とっても快適なトレイルが続きます。
斜度が急激なところはなく、ところどころにある石と倒木に気をつけていれば、チョー気持ちイイ下りです。
自分の頭の中は、脳内モルヒネがあふれちゃって、なんだか気持ちよくなっちゃっていました。自分はまだ初心者のペーペーなのですが、上手なかたの後ろについて走ることで、ライン取りを真剣に学びつつ、でも頬はゆるみっぱなしです。
なんでMTBってこんなに楽しいのだろうか!
適宜休憩をとりながらツアーは続くのですが、そのひとつ、このツアーの名物ポイントの風穴に到着です。
そこはまさに天然の冷蔵庫。皆さん荷物を地上に置いて、風穴のなかを降りていきます。中はとっても涼しい。しばらくすると、汗で濡れた体には少々寒く感じるほどでした。
こんな不思議な休憩ポイントがあるのも、このトレイルならではでしょう。
ここまででもう3分の2は下ったでしょうか。「もう、そんなに下っちゃったのか」実際走ると、そんな印象です。夢中で走っているせいか、あっという間なのです。
ツアーも終盤なるにつれて、少しアップダウンを繰り返しつつ、階段もあったりして、やっぱり楽しいトレイルが続きます。
途中で、たくさんのハイカーの方たちとすれ違います。道を譲りつつ「こんにちわー」と挨拶をするのですが、そんな挨拶ひとつも気持ちイイ。
でも、ハイカーのかたたちから見れば、MTBライダーって少し異様に見えるでしょうね。なんでわざわざヘルメットだ、プロテクターだって安全装備をして、笑顔で山を下るのかって。
いやいや、楽しいんです。

そしてとうとう、ゴール地点。
和田さんをはじめ、皆さんとハイタッチで到着。距離にして約25km。日本最長のトレイルだそうですが、実際走ると、とっても短く感じます。もう1本行けと言われれば、行けます。それだけ楽しいトレイルなのです。
改めて、MTBの楽しさを味わったツアーでもありました。
思えば、トレイルストアを訪れたのが運の尽き(!) いつの間にか予算の倍近くするバイクを購入し、初心者イベントに参加して、トレイルの面白さにあっという間に引きこまれ、まさか自分がグレートディープフォレストのレポートを書くとは思いませんでした。
ほんとに楽しく、面白いですね。困っちゃいます。
手にマメを作りつつ、これからもマナーの良い走りを心がけて、MTBを楽しんでいきたいです。
今回参加された皆さん、参加できなかった皆さん、是非またご一緒しましょう。
そしてトレイルストアの皆さん、ありがとうございました。これからもよろしくお願い致します。
== SPECIAL THANKS ==
Written by Yoshida