2008年3月9日
相坂シンジローの“山”道場「高峰山DHビギナースクール」

TTSでの注目度No.1(?)な高峰山DH。
今回は”山”道場として3回目のビギナースクールを開催しました。
千葉からTTSイベント初参加のGIANT REIGNにお乗りの松田さんがレポートしてくれました。


※写真をクリックすると拡大します。

3月9日、トレイルストアさん主催のダウンヒルスクールに参加しました。舞台は高峰山、先生は相坂さんです。
今回のスクールは初心者向けと言うことで、基本からしっかりと教えて頂きました。

生徒は5人。比較的、年代層も近い感じでリラックスムード。
軽い自己紹介の後は高峰名物の「激坂搬送」で山頂を目指します。登る事しばし、標高600〜700mでしょうか、スタート地点に到着。まずはストレッチと体操で身体を解します。その後、ライドに入る前に基本乗車姿勢の練習です。

キモは「いかに中心=BB上に乗るか」と言うこと。
その為に有効なのがホッピング。身体を縮めてタメを作り、開放してやることで前後輪を同時に浮かせます。これが簡単な様で奥が深い。「縮み(タメ)→伸び(開放)」という身体の動きがしっかり出来ないと、サスが動くだけで車体を浮かす事は出来ません。

しばらく練習していると、これだけでシッカリ汗をかきます。身体がほぐれた所でいよいよコースイン・・・と、思いきや、コース前の階段で下り姿勢の練習です。
先ほどの身体の伸縮を意識して「頭を動かさない」ということに重点を置きます。頭がぶれなければ恐怖心は半減できる。当たり前の様ですが、これも意識していないとなかなか出来ない事です。

さあ、いよいよコースへ!
まずは七曲コースです。ここは、バンクのついたコーナーが連続するスリリングなコース。途中で手ごわいドロップやガレ場も有りますが、要所要所で相坂さんが注意をしてくれるので安心です。
ウォッシュボード有り、ラダー有りで、「オモシレー!」「コエェー(怖い)!」と叫びながら(笑)ライドを楽しみます。
途中、相坂さんにバイクの調整(空気圧やレバー位置)をして頂いたところ、走りが激変!暴れていたバイクがシットリと粘るようになり、ブレーキングも楽に。改めてセッティングの重要性を思い知りました。

1本下りきり、すぐさま次の搬送に並びます。ここで、コーナー姿勢についてレクチャー。いわゆる「リーンアウト」の姿勢で身体を残してバイクを寝かという乗り方を学びます。それを意識しつつ、バンブーコースへ。
ここは文字通り竹林の中を縫うようなコースで、細いV字型掘れた道がクネクネと続きます。急な斜度のスイッチバックも有り、なかなか手ごわい。
このコースの途中に、これまた高峰名物の「巨大ラダーバンク」があります。下から見ると只の「カベ」に見えてしまうのですが、手前のラダーでしっかりスピードにのせて進入すると、「グィ〜ン!!」と気持ちよくクリアできます。これはマジでキモチイイ!!独特の重力感と言うか、地面を右下に見ながらのコーナリングは、思わず笑みがこぼれます。
バンブーコースの下の方は、緩やかなコーナーの続くダブトラ風。ここで幸運にも相坂さんの真後ろに着いていたのですが、バンクコーナーでバイクを浮かせてターンしたり、ホップでレーンチェンジしたり、気持良さそうに走っておられました。上手い人は何気ない動作一つとってもカッコイイですねぇ・・・。

2本走ったところで昼食タイム。この頃にはかなりの台数のバイクが搬送を待っており、午後の走行は1本が限度。そこで、相坂さんオススメの尾根沿いルートを走る事に。
スタート地点からDHコースとは反対方向にしばらく登り(これがキツかった)、そこからは、「これぞまさしくトレイル!!」と言うようなシングルトラックを走ります。乾いた落ち葉をサクサクと巻き上げながら、右へ左へと気持ちよく下ります。この頃には皆さんのライディングもかなりリラックスしており、自然と「フォォー!!」と声が出ます(笑)。
途中、相坂さんが「あそこから下ってきたんですよ」と教えてくれたのですが、思わず「マジ!?」と言いたくなるような距離を下っていました。
このルート、ヒミツの分岐(?)が幾つか有り、知っている人でないと行かれないというなんとも贅沢なルートです。もう一度行きたいけれど、迷子になるのがオチだろうなあ・・・。

ゴール地点はフリーライドエリア。
ここで相坂さんが巨大な2連を飛んでくれることに!!
頂点の間隔は4m位有るでしょうか?地面が乾ききっており、フカフカなのでスピードが乗りづらかったと思うのですが、見事にテイクオフ!!着地もバックサイドに綺麗に合せて、実にスムース。スゲエなあ・・・。

そのあとは皆でダラダラと戻り解散になりました。
今回のスクールでは基本の部分をしっかり教えて頂き、セッティングまでしてもらえたので実に有意義でした。
加重・抜重からコーナー姿勢、ブレーキング・・・知っているつもりで出来ていない事がいかに多いか実感できました。
最後に、高峰山、素晴らしいフィールドです。このような場所を提供してもらえる事は実に幸せだと思います。
この場所を守る為には利用者のマナーが重要だと思うのですが、皆さん素晴らしい。気持ちよい挨拶、マナー・・・コース上にゴミなど有りませんでした。
MTBは自然と遊ぶ道具なので、自然を大事にする意識が高いのかな?皆さん。

とにかく、大満足の1日でした。
相坂さん、参加者の皆さん、そして他のライダーの皆さん、有り難う御座いました。
そして勿論、「有り難う、高峰山!!」


== SPECIAL THANKS ==
Written by Matsuda