2009年7月25日〜26日
「ノーススターアドベンチャーツアー」

ニッポンの中の外国!、今やトレイルストアツアーの目玉の一つとなったノーススターツアー。今回も乗鞍のすばらしいフィールドを大いに満喫しました。
今回は愛知から参加された柴田さんが感動のリポートをしてくれました。


※写真をクリックすると拡大します。

一昨年、兄弟でマウンテンサイクリング in 乗鞍に参加したときに見かけた、ノーススターのロッジ。
ロッジ敷地内に広がる、地形を活かした数々のアイテムを揃えたバイクパーク。
"ここで、遊びたい!"と感じて、あれから2年。

トレイルストアのウェブサイトで「ノーススターアドベンチャーツアー」のイベント情報を発見。
嫁さんと息子を一緒に連れて行くことを条件に参加OK(嫁さんから)の返事をもらい、早速申し込みを。
トレイルストアへ一度も行ったことはなく、受け入れてもらえるか少々不安でしたが、2年前の"ノーススターで遊びたい"という強烈な思いと、あの和田ハジメさんに会える喜びが先行し、人見知りの激しい私はどこかへ飛んでいき、トレイルストアからの返事を待ちました。

ツアー当日までにメールや電話などでいろいろな確認をし、とてもきめ細かい対応に感謝。
嫁と息子も宿泊だけしたいことなどのことも親切に回答してもらいました。何回かの電話で、少し疑問が・・・。
私が想像していた「和田ハジメ」さんとイメージが違う。
もっと豪快というか荒々しいイメージ(失礼)を勝手にもっていたので。
電話での「和田ハジメ」さんは、声質も話し方もとても柔らかい感じで、丁寧にお話をしてくれました。
ノーススターのツアーも楽しみでしたが、和田さんに会うこともさらに楽しみなってきました。

さて、25日の当日は、乗鞍高原の天気はくもりでとても涼しい。
ハリキリ過ぎてノーススターに到着したのが、朝の9時。
敷地内にある、ノーススターのロゴや文字入りのジャンプ台やシーソーなどのアイテムを観て、大興奮!
しかし、集合時間は昼の12時。
部屋で少し休憩させてもらいたいと嫁が言うのでアーリーチェックインができるかどうか確認をしに。
出発のときは、ぐっすり眠っていた息子もばっちり起きていたので、息子を抱っこして、憧れのノーススターロッジの入り口を二人で踏み入れました。
おそるおそる(ビビりなので)トレイルストアのツアー参加のものですがと話した相手がガイドのやまけんさん。デカイ!カッチョイー。

やまけんさんが和田さんに連絡をとってみるからと携帯でやりとりしている間、なにやらいろいろ話かけてくる陽気な外国の方。
"オハヨーー、どこから来たの?コーヒー飲む?お名前は?オッーー!カーンタくんっデスか!"
コーヒーを入れてくれたり息子にどんどん話しかけてくれたり・・・。私もそのテンションにのっかりおしゃべりを。
この数時間後にわかったのですが、この陽気な外国のおじさんがノーススターのボス!ダンさんだったのです。知っていたらあんなに気軽に話してなーーーいデス。

結局、アーリーチェックインはOK。家族3人で、「すずらん」の間で集合時間までゆっくり。畳の部屋と澄んだ空気が気持ちいいーー!
部屋は清潔で窓から見える白樺の木がとてもキレイ。部屋にいながらにして森林浴?みんな笑顔!ロッジ内の雰囲気は日本ではない。
走る前からサイコーーー!!
ノーススターのスタッフのミチエさんにはとても親切にしてもらい1歳の息子がいても、なに不自由なく心行くまでくつろぐことができました。
ミチエさん、ありがとうございます。

仮眠休憩後、ロッジの中や敷地内を息子と二人で探検。参加者の皆さんが続々と集合し、ラダーやジャンプを楽しんでいました。
そして、和田さんを発見!緊張と興奮で何を話したか忘れてしまいましたが、息子を連れてあいさつを。
和田さんはオークリーのごっついサングラスをし、笑顔で答えてくれました。電話の和田さんと同じだ!(当然)
なんて気さくな方なんだーーー!

昼食は、ミチエさんおすすめの「アルム」というレストランで家族3人カツカレーを食べて、13時ごろノーススターロッジ前に集合。
和田さんからの一言、ノーススターのガイドさんたちの紹介、準備運動、ニュートラルポジションチェック?ブレーキング・・・
どのような順番で進んだか、すべてが嬉し楽し興奮し過ぎて覚えていない・・・。

ガイドのやまけんさんから今回走るトレイルの簡単な説明。その説明の中にに登りがあるとのこと。
"ふぇっ...登り?下り基調のシングルトラックトレイルのはずでは・・・"登りがあると言う言葉にまたビビりながら、参加者の自己紹介後、(今回私と同じ名字のシバタさんが三人もいてびっくり)二つのグループに分かれロッジから自走でスタート。

乗鞍高原は梅雨が明けておらず、この何日か雨続きだったらしくトレイルのコンディションはウェット気味。
トレイルにローインパンクトな走りを心がけ(心がけでは不十分・・・)乗鞍の木立の中を流しました。
途中、トレイルのコンディションを考慮してか、3グループ編成になり、私のグループのガイドはセツさんとアンドリューさん。
セツさんは丁寧にしかも短時間でトレイルラインの説明をしてくれ、アンドリューさんは最後尾から、クールに私たちを見守ってくれたおかげで、安心してストレスなく気持ちよく走ることができました。
雨が降ったり止んだりの天候でしたが、全く気にならない。
雨が木々の葉にあたる音がまた心地いいのなんのって!上を見上げれば、深い緑色の葉たちが、これまた雨粒によってますます輝いていて、空気は澄んで程よく冷えてほてった体を癒してくれる。これはねー"乗鞍高原天然の宝石箱"の中をMTBで泳いでいるような感覚・・・。
ワンダホーーーーーーーー!!!
そして、一緒に走ったRYOさん(同じ名字でした)方には、いろいろ言葉をかけてもらい、ありがとうございます。なんてアットホームな人たちなんだ!
登りのことは気にならず、気持ちの良いトレイルに嬉ションと楽声を繰り返しながら終着地点へ。お迎えのノースバスがすでに到着しており、よだれをふきつつ乗り込みました。

ロッジ到着後、嫁さん、息子に極上のトレイルだったことを報告したく、すぐに部屋へ。大興奮状態の私の報告は、とにかく"よかった、楽しかった"ぐらいしか嫁さんには伝わらず、息子は遊んでもらえると思い、私に突進してきた・・。

その後、食いしん坊の我ら家族の話題は、極上トレイルのことより18時からの夕食になってしまい・・・。
嫁が、このツアーに参加OKを出した理由はノーススターのご飯にある。
私が知らないうちに、ノーススターのウェブサイトで料理の雰囲気を確認したらしく、嫁の好みに合ったみたい。
旅行の際、宿泊先のご飯や、料理、部屋の清潔さ、そして雰囲気にこだわる嫁なのです。

あいにくの天気だったので野外でのBBQではなく、食堂で夕食。
ロビーには、セルフサービス形式のご馳走がこれでもかというくらい豪快に並べてあり、今度は嫁と息子が大興奮。

僕は「ロングボード」という銘柄の瓶ビールで乾杯!
これが超うまい!でらうまい!!どえりゃー、うまいがね!キンキンに冷えとったし!
トレイルストアさんからの差し入れの一升瓶(!)に入った白と赤のワインも最高!この2種類のお酒により、またまた昼間に続いて気持ちよくなり過ぎ。

美味しい食事でお腹も満たされた頃、和田さんが昼間、ヘルメットに装着した小型ビデオカメラで撮った映像の上映会の始まり。
頭上で撮ったとは思えない見事な映像!全くぶれておらず、しっかり前走者の様子を捉えている。観ているうちに今日のトレイルの感覚がもどりまたまた気持ちよくなる。自分の走る様子もずいぶん映っていたので、さらに大興奮!!
嫁さん、息子に猛アピールしたが、父親だけが楽しんで走る様子より、いまだ美味しいご飯とデザートに夢中の様子・・・。

次の日の説明を受けて、早々に部屋にもどり、3人とも快眠。

二日目も雨ときどき止むといった天候。そんな空模様におかまいなく我ら家族は8時から朝食を楽しみました。
ビールを材料の一部として焼きあげたほかほかのパン。フレッシュなジュースに香りの良いコーヒー、息子の大好物のバナナとヨーグルト。
昨夜食べ過ぎていたのにもかかわらず、朝食もモリモリ食べてしまいました。

支度後、前日同様ロッジ前に集合。この先の天候とトレイルのダメージを考えるとスケジュール変更があるかもとやまけんさんからスタート前に説明があり、その後、少しスピードが速いグループとゆったり走るグループの2グループ分かれることになり、ギリギリ前者のグループに入れていただいた。

僕たちのグループのガイドはセツさんと和田さん。セツさんには、ちょうど僕の息子と同じ歳の息子さんがおり、共通の話題が多くあり親近感が。
セツさんややまけんさんのお子様たちがいたおかげで、私の息子も嫁も楽しく過ごすことができました。

・・・それで、えーと、前日走ったトレイルをもう一度走りましたが、なんとなくラインがわかっているので前日よりもさらに気持ちよく走ることができ、超ご機嫌でした。そんな中、和田さんが時折トレイルのメンテをしながら走っているのがとても印象に残りました。

ロッジにもどって、ノースバスで三本滝まで運んでもらい、標高がグッと高くなって、空気は澄んでいてヒンヤリ。雨具を着てスタート。ここからはずっと下り。
もうついて行くのがやっと。でも、ところどころで嬉ションと楽声。雨で路面はウエット&マッド状態のところもちらほらありましたが、そこはバイクから降りてトレイルをいたわる。ハイカーさんを見かけても、バイクから降りてさわやかにあいさつ。
瑞々しい緑の森の中へ続くシングルトラックは幻想的!まるで、DVDで観る外国のトレイルのよう・・・。昨日のロッジ周りのトレイルとは、また違った雰囲気にココロとカラダが小躍りし、どんどん元気になる。
最高の気分でロッジ到着後、セツさんと和田さんとハイタッチ!!そして、息子がトレイルストアスタッフの磯島さんと手をつないでお迎え。えっーー??
人見知りの激しい息子が身内以外の人と手をつないで歩いているとは!そんな姿を見て、さらにハイテンション。
その後、地元のパン屋さんのチキンやシャキシャキの野菜が挟んであるクルミパンと、これまた地元特産の100%りんごジュースで大満足。


昼食後、やまけんさんから午後のスケジュールのキャンセルの説明連絡があり、ノーススターアドベンチャーツアーは終了。でも、このコンディションでこれだけ走ることができて大満足!!和田さんやガイドの家族の皆さんにお願いして記念撮影までしてもらいハッピーハッピーです。
ツアー参加者の皆さんから、たくさん声をかけてもらい、大変嬉しく楽しかったです。

今回初めて参加させていただいて、「極上トレイル」は言うまでもなく極上で天国で気持ちよくイキまくりでしたが、常にトレイルを保護するという観点からスタートしていることを感じました。
この厳しいコンディションの中、ノーススターのスタッフの皆さんや和田さんの細やかな配慮の中、乗鞍のトレイルで遊ばせてもらい、大変ありがたく思っています。

・・・こんな極楽な気持ちにさせてもらえるトレイルを「是非子どもたちにも味わってほしいなぁ」と強く思いました。
そのためには、今のトレイル環境を維持していくことと、乗鞍でのMTBが地元の方やハイカーの方と気持ちよく共存していけることが大切なのではないかと。
日々、そのために努力しておられるノーススタースタッフ皆さんに、私たちも微力ながら、お手伝いしていくことができたらなぁと思いました。


== SPECIAL THANKS ==
Written by Shibata